traümen salmon

昨日と変わらず、明日も変わらない

サクラノ刻やったよ

『サクラノ刻』、読み終わりました。全てに感謝——
サクラノ詩』は遊んだけど、『サクラノ刻』を遊ぶか迷っている人は、ぜひやって欲しいなと思っています。僕はかなり満足しています。

良かったなと思った点ともにょった点を書きたい気分なので、適当に挙げていきます。ネタバレ有りです。けっこう適当なこと書いてると思うので、指摘があったらTwitterで教えてください。

このブログの記事読んでりゃわかる話ですが、教養がないため表面上すらも話が読み取れず、他人が咀嚼した解釈を食って理解した気になっている人間なので、物語の「本質」部分の話はしません。よくわかりませんから——


(これ、配慮の改行)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(゚o゚;;

 

良かったとこ

心鈴のちんちん,すけべシーン

心鈴のちんちん、マジで良かったっす——すかぢ氏の「魂」を感じました。ツイートで漏れ出た感謝の言葉は読了後の心地よい満足感で5割、残りは心鈴のちんちんにです。
スカートが持ち上がっちゃうやつとか、パンツからはみ出るやつとか、もう本当に「ありがとうございます」って感じなんですけど、一番は氏は女の子のちんちんは玉無し派だと勝手に思っていたので、玉がついているのが本当に感謝ポイントが高い…神とさせてください。

エッ

一般的でない性癖の部分について先に語ってしまったが、それ以外のすけべシーンも順当にエロゲしており、かなり良いものとなっていた。低身長なのに胸は大きい女の子が三指立てて頭下げて「ご奉仕させてください」って頼み込んでくるシチュエーション、嫌いな人いる?



優美と里奈の話が掘り下げられた

ぶっちゃけ掘り下げられないと思っていました、ごめんなさい。里奈の声優が引退しているし、体験版の範囲で語られた話だと里奈は引退して絵はもう描いていないと語られていたから…。サクラノ詩で好きな話が『ZYPRESSEN』と『Marchen』なので、どちらの話も回収していて…、というか二人ともバッチバチに本編に出てきて、読んでいて本当に嬉しかった。やっぱり俺って優美が好きだわ

この女、顔が良すぎる

マジの意味で悪いやつがいなかった

部分的に行いを切り取って見たら、嫌な気になるキャラクターはそれなりに登場していると思うんだけど、全員考えや思いがあり悪意ではないので、かなり心地よく読めた。麗華は真実の美がわかる愛されアラフォーヒス女だし、香奈もな、嫌いなオタクいないでしょ。あと、トーマスにも信念があることが補足されていて良かった。サクラノ詩までのトーマスは本当に嫌いだったから…

何なら正直、今一番好きなキャラクターまであるよ

 

芸術家でないキャラクターたちにも「役割」が与えられていた

読了後、思い返して特に良かったと感じた部分で、サクラノ刻には素晴らしい美の才を持ったキャラクターが多く登場する一方で、才を持たないキャラクターにもしっかりとスポットライトが当たっている。百合えっちしながら具象化できるようになった女や、名前を隠して海外で活動している精神的妹をはじめとして多くの人ががもう一度直哉を奔らせようと奔走するが、藍は芸術家の直哉ではなく、直哉という一人の人間を見て、描かなくても良いと、「描かない」という選択をしても肯定すると伝えた。

心鈴の兄、心佐夫は作中で登場する天才たちのような美の才は無く、技術は決して高くなく、思想も哲学もない二次イラストを描いているが、直哉は否定すること無く、彼の創作を肯定している。
彼の創作は、描き手の欲望が滲み出ているエロイラストで、思想,哲学を必要とする絵画とは真逆のモノだが、それでも直哉はそれを肯定した。このあたりのやり取りは、氏の創作する人たちへの想いを感じる。
関係ない話ですが、僕の好きな絵柄は、線とかガッタガタで塗りも適当なのに、どこか素朴な良さがあって描き手が求める何かへ至ろうとしているのを感じる絵です、良いよね。

 

 

もにょったとこ

麗華と静流、さすがに老けなすぎじゃない?

30超えてショートパンツにニーハイ履いてガーターベルトまでつけてるのは、あまりに「萌え」すぎるからそれでもいいんだけど、麗華達の学生時代と圭の過去回想とサクラノ刻本編全ての時空で同じ立ち絵なのは、単純にどの時間軸の話なのかわかりづらかった。ボクがバカだからかもわからんけどさ?

「萌え萌え」過ぎるだろ…サクラノ抜(仮称)では麗華ルート作ってくれよ

弓張生徒、後半味薄い

まあ、ただ単純に刻で触れる物語ではなかったというだけではある

 

絵画がない回があった

僕の記憶が間違ってなければ直哉と心鈴の対決と、直哉と香奈の対決の際のスチルがなかったような気がする(適当言ってるかも)。他は入っていたわけだから求めすぎなんだけど、ここには絵画のスチル入らないんだ、とは思ってしまった。

 

『凍てつく7月の空』、難解だった

なんというか、『素晴らしき日々』と同じ世界感だったんだ…。というのが率直な感想でした。終ノ空を読んでいないせいかもしれませんが、『素晴らしき日々』の終ノ空ENDを読了したときと似たもやもや感があります。実は氏の作品自体が僕に向いていないのかもしれない。
稟がなぜ超常的な力を持っているかに関しては、読み進めていたときにはそれはそういうものだからと納得、というか全然気に留めてなかったんですけど、異世界転生まがいなことして別作品のキャラクターと邂逅したりしているのはもはや人の域を超えているのでは…?という感想。そんな稟に張り合える直哉や里奈はなんなんだという話もある

 

あれやこれや、総評

ところで、最終的に直哉とくっついたのは藍先生で、そこに異論はないんですけど、氏の作品って妹だとか、(精神的)娘だとか、(精神的)姉とくっつくことが多いですよね。これは僕がそういう人生経験がないからだと思うんですけど、精神的,肉体的問わず今まで家族のような関係だったものが愛欲,肉欲の関係になることに少しも抵抗がないかと言われたら歯切れが悪い回答になると思います。
世間様が同性愛に寛容になっているように、近親愛にも寛容になるべきなんですかね?
あと、直哉が「美術教師」であることを選んだルートでは、直哉を奔らせようと画策している多くの人達が報われないわけだけど、発売すると予告されている続編のシナリオではどのように描かれるのか楽しみ。僕が『素晴らしき日々』で一番好きなルートは希実香ENDなんだけど、あれも羽咲のこと考えたらメリバというかドドドバッドエンドですからね。

 

なんやかんやうだうだ言ってしまいましたが、概ね満足しています。ずっと待ってて良かった。今はただ、ありがとう—— 俺も「虚無の先で愛を見つけて」良いか?

 

おわり

(23/03/06)いろいろと加筆