traümen salmon

昨日と変わらず、明日も変わらない

ネカフェバイトした時の話

ネットカフェのアルバイトをしていた時期がある。ネットカフェのアルバイトをしようと思ったきっかけは、当時よく見ていた配信者が深夜にアルバイトをしながらニコ生で配信していて、「楽そう」だと感じたから。結論から言うと楽でもなんでも無かったので、半年経たない程度で辞めた。

続かなかった理由はいくつかある。単純に僕が物事が長続きしない…という根本的な問題があるが、一旦それは置いておいて理由を挙げていくと、単純に労働環境があまり良くなかった。

アルバイトを始めた時点の店長はかなり気の回る人で、同じシフトの人も年齢が近めでネットカフェという少しニッチなバイト先なこともあり「オタク趣味」で話題を作れて、あまり不満はなかったのだが…数ヶ月経ったある日、店長が別の店舗に移ることになり、代わりに新しく来た店長が控えめに行ってサイアクだったのだ。辞めた原因はほぼほぼコイツにある。

駅前+オフィス街という店舗の場所なこともあるのか、昼時と18時過ぎがピークタイムで忙しかったのだが、薄々店長が「ヤバい」と気づいた人間から「撤退」していっていたため、シフトがスカスカになっていて、ピークタイムにも一人で担当させられることがあった。

ネットカフェのアルバイトの業務内容としては基本的に受付と清掃と本の整理の3つで、後述するが客層がコンビニレベルに終わっているため、清掃と本の整理に鬼ほど時間が取られる。特に清掃は丁寧にやっていたら絶対に回らないので、見た目だけ綺麗にはしたが…みたいなことが常体化していた。コロナ以前の話なので今はキビシクなっているかもしれないが、潔癖でもないのに未だにネットカフェを使えずにいる理由は大体これ。

読み終わった本を返却コーナーに戻してくれる客はかなり少数で、数時間利用していた客が退店したので清掃に行くか…と見に行ったら本の山が出来上がっていることが毎日あった。同じ作品で山が積み上げられている分にはそのまま戻せばいいだけなのでまだ楽なのだが、出版社違いでいろいろ持ってこられているとあちこち行き来することになり面倒だった。

昼時と18時過ぎが忙しいという話はネットカフェの滞在時間の部分にある。休憩時間や帰宅前に1時間だけ利用する客が多く、1時間利用だと入退店の処理が近いため受付をしないと行けない時間が増えて、清掃や本の整理をする時間が確保しづらくなるからだ。(逆に宿代わりに長時間使う人が多い時間ほど楽になる。退店は別のシフト時間がやることになるから。)
入店と退店が立て込む時間に1~2人しかバイトがいない状態になると、部屋の清掃が追いつかなくなり、追いつかないと清掃の手が抜かれるようになり……という負のループに陥っていた。

客層の話。客層が本当に終わっていた。駅前ということもあり、明らかな浮浪者やパチスロするまでの暇潰し利用など……奴らは決まって利用時間をオーバーしているのに難癖つけて料金をケチろうとしてくるし、トンデモなく散らかして退店する。一番ヤバい回で紙コップの中にウンコが入っていたことがあった。割と辞める直接の理由になった気がする、ウンコ。

そんなこんなで「撤退」のウェーブに乗り遅れないように自分も逃げて、程なくしてそのネットカフェは潰れていた。残念だが当然……と思っていたのだが、つい最近なんとなくツイッターで店舗名で検索してみたところ、やたらと評判が良く閉店を惜しむ声が多かった。ホンマか?ウンコやったぞ、ウンコあったぞ、その店。

 

おしまい